ランドクルーザー250系 2023年新型登場,70系再々販も決定

ランドクルーザー250系のデザイン 新車情報
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/39526630.html

トヨタの大人気モデル、ランドクルーザー、通称ランクルに新型の250系が登場。
加えて70系の再々販も発表。
ランクルシリーズが今後どのようなブランド展開をしていくのか。
車好きの視点から徹底解説します。

ランドクルーザーシリーズ

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Land Cruiser 250系、70系登場

ランクル250系

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ついに来たー!!!
ランクルプラド改めランクル250系(以下、250系)がワールドプレミア!!
TOYOTA公式からその姿が公式からお披露目されました。

さらに、250系の発表と同時にランクル70系(以下、70系)の再々販も正式発表!
250系と姉妹車となるLEXUS GXも日本導入が決定…。
ランクルシリーズの攻勢は止まることを知りません!!

今回はトヨタ公式から発表された情報をもとに、250系、70系の魅力を車好きの視点から徹底解説します。

参考資料:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/39526630.html

そもそも、ランクルシリーズとは??

ランドクルーザー

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トヨタの大人気モデル、ランドクルーザー、通称ランクル。
一言にランクルと言っても様々な車種が存在します。
現行モデルでは大きく分けて3系統が存在。
数年前から販売されている300系に加え、今回新型で加わった250系、復活を遂げた70系があります。マニアにしたら言わずもがなって感じかもしれませんが。
300系、250系、70系、プラド…。数字や呼称がいっぱいでわかりにくいですよね。
そんなランクルシリーズ歴史を詳しく知りたい方は別で記事を作りましたので、こちらをご覧ください。
※以下、解説が数字等で複雑になっているので、ランクルの魅力をより詳しく知りたい方はこちらを見ることをお勧めします。

https://mahiro-cars.com/car-life/landcruiser-series/

250系 大刷新の内外装〜プラドの名を捨て新境地へ〜

ランクルプラドの新型に当たる今回の250系。
新型ではプラドの名を捨て、全く新しいモデルに生まれ変わりました。

ボディーサイズ

ランクル250系 ランクル300系 150系プラド
全長 4925mm 4950~4985mm 4825mm
全幅 1980mm 1980~1990mm 1885mm
全高 1870mm 1925mm 1835~1850mm
ホイールベース 2850mm 2850mm 2790mm

注目すべきはそのボディーサイズ。スリーサイズが大きくなり、先代と比較してワンランク上の車格に匹敵。
300系にも迫る大きさです。
というのも、今回の250系に採用されるプラットフォーム(=基本骨格)は、300系と共通です。

また、タイヤ間の距離を示すホイールベースは、300系や姉妹車のGXと同じ2850mm。
※ホイールベースの黄金比を実現!!走行性能にどんな影響を与えているのか。期待が高まりますね。

※ホイールベースの黄金比とは
一般的にホイールベースは距離が長くなるほど安定感が高まり、乗り心地や快適性が高まる傾向にある。
しかし、ランクルシリーズのようなオフロード走行を想定とする車の場合、距離を長くすると、坂道で地面に擦りやすくなり、悪路走破性が低下する。
2850mmのホイールベースは、ランクルシリーズに走行安定性と悪路走破性を両立する値と言われているため。黄金比と表現した。

ボディーサイズを拡大し、300系との差を少なくしてきた…。

これに深いわけがあると推測します。(以下、考察です。)

従来のランクルと言えば、70系は実質不在、200系から300系へと続くシリーズがメインのランクル、その弟分が(サイズ的にも価格的にも)プラド、といった認識だったと思います。実際、僕自身そう思っていました。

今回の250系では、そのイメージを払拭したかったのではと考察します。
プラドの名を捨て、300系とは全く違うランクルとして確立させる狙いがあるのではないか。

300系が高級志向のランクルとするなら、250系はより実用志向のランクル。
300系、250系と、対等な車格でキャラクターを分割し、それに加えて70系の復活。

三つの系統でキャラクターを平等に分け、ランクルシリーズのあり方を世に問いたかったのではないか。
クラウンやカローラ、ヤリス等がブランド内でシリーズ展開をしているように、ランクルもその例に倣ったのではないか。

というのが個人的な考察です。

外装

ランクル250系角目

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ランクル250系丸目

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外装は全く新しいスタイリングに刷新。
伝統を意識しながらもモダンさを感じさせるスタイリングや、タフギアとしての実用的な造形。
拡大したボディーサイズと相まって力強い印象を受けます。

フロントは樹脂パーツを用いたザ・オフローダーといった印象。
ヘッドライトは2パターン用意され、一つは角張った形状、もう一方は往年のランクルを彷彿させる丸目型。
どちらも人気が出そうな、格好良くもあり可愛くもある印象ですね。皆さんはどちらが好みですか?

ランクル250系のサイドビュー

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ランクル250系のフェンダー

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サイドビューは見た瞬間キュン死しかけました。カッコ良すぎます!!
スクエア形状や大きく張り出したフェンダー、下部を覆う樹脂パーツ…。
力強さと高級感を両立していると感じます。
これだよ…、これを待ってたんだよ!!
つい心の叫びが漏れてしまいました、笑笑。

ランクル250系のリアビュー

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リアはプラドの面影を微かに残しながら力強い印象に。
サイドから続く巨大な下部の樹脂パーツや、縦基調のテールランプが特徴です。
センターのブラックのパネルにはTOYOTAの文字が配され、車名のLand cruiserはサイドに小さく刻まれています。

内装

ランクル250系の内装

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ランクル250系の内装スイッチ

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TOYOTAさん、100点です。
もうこれは非の打ちどころがないといっていいのではないでしょうか。
外装と同様、角ばった形状が特徴的です。
外装と同様に、力強い印象を受けますね。

300系の豪華絢爛さとはまた違う高級感のある作り。TOYOTA最新の安全装備も搭載されることでしょう。
個人的にいいなと感じる部分は、物理ボタンが多い点。
全てをタッチパネル内に集約してしまうよりも、こちらの方が僕は好感が持てます。

250系 -車両スペック-

GA-Fプラットフォームの採用

GA-Fプラットフォーム

https://lexus.jp/models/gx/worldpremiere/

※画像はLEXUS GXのもの

250系のプラットフォーム(=基本骨格)には、300系やLexus GXと同じGA-Fプラットフォームを採用。
先代プラドと比較して、オンロード、オフロード性能を共に高めていることが特徴です。
ボディー剛性の向上、電動パワステの採用、※SDM(Stabilizer with Disconnection Mechanismの)の採用などによって、オフロードの走破性と、オンロードの快適性を両立しています。

※SDMとは
車の走りを安定させる役割を持つスタビライザーのon/offをスイッチ操作で切り替えるもの。
onではスタビライザーを接続することでオンロードでの安定した走行を促し、offではスタビライザーの接続を解除して四輪を独立して駆動することで、悪路走破性を高める働きがある。

多彩なパワートレイン

パワートレインには、2.8Lのディーゼルターボや、2.7Lのガソリンターボの他に、クラウンやヴェルファイアでも採用された2.4Lのターボハイブリッドを採用。ランクルに相応しい力強い走りと、環境性能の両立を図っているとのこと。
単にパワーがあるだけではいけない。

250系のパワートレイン一覧

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それぞれスペックは以上の通りです。パワーは申し分ないといったところですが、日本仕様には現状2.4Lハイブリッドは搭載されないようです。他の車種での評判がいいパワートレインだけに、少し悔やまれますね。

ここまで250系の解説をしてきましたが、正直最強すぎて向かうところ敵なし状態ですね。
その欠点のなさ故、ブランド内の他の車種を喰っていかないか心配になってしまうほどです。

70系 -復活を遂げたランクルシリーズの源流-

ランクル70系

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続いて70系の紹介です。

…、本当にやってくれましたねTOYOTAさんよ。
こちらの復活を待っていた方も多いのではないでしょうか。

70系通称、「ナナマル」。
250系や300系が時代に合わせて変化してきた反面、この70系は、かつてのランクルの姿を保ち続けている、いわば生きた化石みたいなモデルです。
これこそが真のランクルの姿だ!!そう思う方も少なくないはず。

ランクル70系の走行する様子

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1984年の登場以来高い人気を誇り、基本造形を大きく変えることなく、グローバルでは現在も継続販売。
日本では2004年に販売が終了したものの、その人気が途絶えることはなく、2014年に一度限定生産という形で復活。
そして今年、二度目の再販がとうとう実現しました。

しかも今回の再々販では、限定で復活ではなく、今後も継続して販売するとのことです!!
この時代に、いや、この時代だからこそと言えるかもしれませんが市場に70系を送り込むトヨタ。最高すぎますね。

ランクル70系の2014年モデル

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今回の再販モデルは、70系のスタイルはそのままに、ヘッドライトやバンパー等の一部意匠を現代風にアレンジして登場。
内装は特に大きな変更は施されないと見て取れます。

ランクル70系の内装

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70系がラインナップに復活したことで三系統のラインナップが一堂に会することになります。

新時代のランクルの歴史が幕を開ける…。といった感じですね。
今後の動向に期待したいところです。

終わりに

ランドクルーザー

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いかがだったでしょうか。最後まで読んでいただきありがとうございます!!
今回はランドクルーザーの新型250系、70系の紹介でした。

250系は2024年初頭、70系は2023年末に登場するとのことです。
300系、250系、70系とそれぞれが全く異なるキャラクターを持つランクルシリーズ。久々に三系統が揃って展開されるランクルシリーズが今後どのように展開されていくのか。今後の動向に期待したいですね。

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